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日本が誇るすばらしい民族衣装です。その優雅さは、見る人も着る人も幸せな気分にさせてくれます。
しかし着付けや手入れの煩わしさ、高価であることなどから、現在ではきものは礼装用として着ることが一般的となりました。 -
一般的に、実家の母親の紋で構いません。しかし、地方によって嫁ぎ先の紋にする所もあります。また、結納の一部としていただいたものでしたら、嫁ぎ先の紋にする方が多いようです。紋は染め変えることができますので、それほど深刻にならなくても心配ありません。
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色無地や鮫小紋などが適当でしょう。
中には、訪問着や付下げを着る方もいらっしゃいますが、子供が主役ですから、母親はあまり華美にならない方が良いのではないでしょうか。 -
簡単に付け比翼に仕立てられます。以前は、留袖と比翼は1枚ずつになっているのが、普通でした。 しかし現在では、重たさと着付け難さが敬遠され、付け比翼が一般的です。
留袖は詰め袖とも言われ、成人してそれまで着ていた振り袖の袖をを詰めたところから名前が付いたようです。
黒留袖は、ミセスの礼装用として最高の物ですが、宮中では黒を喪の色としているため、正式の席でも色留袖を用います。 -
がら合わせについて、着物が古典がらであれば、帯も古典がらに、着物がモダンがらであれば、帯もモダンがらにした方が無難でしょう。
色合わせについては、同系統の濃淡を選ぶと上品になり、反対色を選ぶとモダンになります。着る人のお好みに合わせて、選んだ方が良いと思います。 -
喪服の着付けは、すべて控えめにします。衿を抜きすぎないよう、衿合わせは詰めかげんに、お太鼓の位置が高くならないように、そして、帯締めの房は、必ず下向きになるように気を付けましょう。もちろん濃い化粧もタブーです。
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最近の着物の胴裏地は、防かび加工ができていますので、黄ばむことがなくなりました。 しかし、昔の物は、黄ばみがひどく困ってしまいます。
多少の黄ばみは、悉皆屋さんに頼むと漂白してもらえますが、さっぱりと新しい物に取り替えた方が賢明です。
黄ばんだままにしておきますと、表地にも移って、着物を台無しにしてしまいます。また、古いたとう紙は、黄ばみを早める原因にもなりますので、たまには取り替えましょう。